拙者の写真修行小屋

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2017年 09月 16日

今宵、獅子を薙ぐ2017~奈川獅子~

松本市重要無形文化財・奈川獅子
大正時代より続く獅子狩人達の舞である

~今宵、獅子を薙ぐ2017~

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荒れ狂う、闇

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道化
其の名は天狗

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方や、夜をも食らうかの如く
方や、獅子狩人の名に懸けて
舞は舞、されど、舞

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少女と言えども響く、矜持の鼓動

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鎮む闇

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今宵、獅子を薙ぐ2017

~ 完 ~

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by kobatetuapril | 2017-09-16 22:39 | 風土 | Comments(0)
2017年 08月 08日

漆黒を見極む~漆工町木曽平沢・巣山元久さん~


木曽平沢

重要伝統的建造物群保存地区にして、伝統工芸・木曽漆器の総本山である


その、一工房にて


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室内には、FMラジオが流れている

「オシャレな工房ですね」

「明かりをつけると、ラジオも自動でつくようになっているんだよ」

「今日はジャズが流れているね」


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60年を上回る歳月繰り返されて来た作業

皹の様な年輪が刻まれた爪

その皹に、漆の色素が浸透している

壮絶な手に、憧憬を覚える
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塗りをしている旦那さんの目は

いくらカメラをローアングルに構えても閉じているように見えた

立ち上がったり、顔を上げたりするときはしっかりと開いているので

おそらく、塗りをするとき独特の表情なのであろう

カメラマンにとって「瞳」は重要な要素である

被写体の意識の行方を見る側に伝えるものだから、であり

だからこそ、人物カメラマンは瞳を追いかけるのである


塗りをしているときの旦那さんに瞳は

まぶたが降り、閉じているように見える

彼はそのようにして、60余年もの間

「漆黒」と言われる色と輝きの質を見極めてきた
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 漆黒を見極む 



~ 完 ~





by kobatetuapril | 2017-08-08 21:27 | 職人 | Comments(0)
2017年 08月 01日

ある日・美ヶ原


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今思い返せば、レンゲツツジのピークはこの日だったんじゃないかな?
と想うわけですが
たまにはこんな、力まないカメラ日和もあってもいいかもしれません


by kobatetuapril | 2017-08-01 22:02 | 風景・スナップ | Comments(0)
2017年 07月 30日

其は、春の終わりか、夏の始まりか~美ヶ原高原・レンゲツツジ~

松本市から美鈴湖を経て美ヶ原高原に至る
美ヶ原スカイライン
その途中にある、袴越群生地

ここのレンゲツツジが咲くと
約一週間後には美ヶ原高原頂上付近が盛花期を迎える

早朝、冴えない光線状態と霧に失望し帰ろうとした矢先に見えた光景

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もしや、と思い、「思い出の丘」に登った
信じられないような雲海が広がっていた
あぁ・・・最初からこちらに来るんだった

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翌朝の再トライ
雲海は見えなかったが、滝雲と淡い朝焼けの彼方に
うっすらと北アルプス

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帰り道、袴越群生地に立ち寄った
期待していた霧は出ていなかったが、小梨とレンゲツツジのコラボが見れた

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2週間後・美ヶ原頂上付近
一週間来れなかった、そのわずかな間に、花期は過ぎ去ろうとしていた

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さらにその3日後
まともに咲いている花を見つけることさえ難しい状況

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レンゲツツジが咲き始める頃は、春が終わるのだな、と想う
そして、多くのレンゲツツジが散りゆく中、やっと咲いている花を見つける頃
あぁ、もう否定のしようもなく夏なのだな、と想う


~ 其は、春の終わりか、夏の始まりか ~

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~    完    ~





by kobatetuapril | 2017-07-30 22:09 | 風景・スナップ | Comments(0)
2017年 07月 21日

6月の森~あがたの森・初夏~


あがたの森・6月
快晴の陽
新緑が深緑に移ろう頃

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暑いのは苦手です
だけど、肉眼でもゴーストが見えそうな強い陽と
駆け寄り求めたくなるような、濃い影が好きです
天気予報が30℃を超える度に、汗まみれの明日を想いウンザリしつつも
憎めない
どこか待ち遠しい
愛しい季節
それが、夏という日々





by kobatetuapril | 2017-07-21 22:52 | あがたの森 | Comments(0)
2017年 07月 20日

紫・礼讃~居谷里湿原・サワオグルマ・カキツバタ~

序曲・リュウキンカの輝きが鳴り終えると
いよいよ居谷里の舞台に主役が登場

サワオグルマの黄色
そして、カキツバタの紫

その昔、紫と黄は大陸においても、我が国においても
貴人のみが身に着けられる色であったという
高貴に彩られる、居谷里の盛春


始めに咲くのはサワオグルマ
タンポポを小さくしたような地味な花が
しかし、草原の天の川の如く咲き乱れる

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美ヶ原高原のスターフラワー・レンゲツツジの姿も
同高原ではこの一月後に花期を迎える

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圧倒的な深緑

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古代の絵の様なシダの大群生
レンゲツツジを点景に、F32で撮影してみた

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サワオグルマの盛花期が過ぎる頃
待ちに待った霧が出た

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陸上競技のリレーのように
紫へのバトンタッチを終えた黄が、しばらく並走をする
居谷里の美がピークに達する瞬間である

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夜明け直前の頃
シダの森で逢引する高貴な2輪

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霧越しに訪れる朝

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紫・礼讃

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~ 完 ~




















by kobatetuapril | 2017-07-20 22:28 | 風景・スナップ | Comments(0)
2017年 07月 18日

紫への序曲~居谷里湿原のリュウキンカ~

大町市・中綱湖のオオヤマザクラが多くのカメラマンを惹きつける頃
実は、すぐ近くにある居谷里湿原では水芭蕉がひっそりと見ごろを迎え
そして、やはり多くのカメラマンの記録に収まらないまま散ってゆく

今年の私も、そうやって居谷里の水芭蕉の花見ごろを逃した
中綱湖を撮るために、あえてスルーしたのだ、と言えば、いくらか気がまぎれるが
やはり、もったいないことをした、とも思ってしまう
体が2つあればいいのに・・・
そんな風に考えるカメラマンは多いのではないだろうか

中綱湖の撮影から一週間後の中綱湖
多分、もう水芭蕉は散ってしまっているだろう
予想しつつも訪れた居谷里湿原
薄い霧の中、山桜が咲いていた

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中綱湖のオオヤマザクラよりは遅く
その周りの八重桜よりは早い
そんなタイミングだ

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そして、リュウキンカの姿

安曇野市では、写真家にして昆虫研究科である「田淵行男」記念館の
庭に咲くことが知られており、毎年、ソメイヨシノ開花前頃の地元新聞分季節欄をそっと飾る
その花期は、福寿草よりは遅く、梅や桜よりは早い
だから、私は「田淵行男記念館にリュウキンカの咲く」の記事を見ると
いよいよ春到来だな、と思っている

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ところが、居谷里では、そのリュウキンカが、桜のピークよりも
さらに遅い時期に花盛りをむかえる
安曇野市と大町市は松川村・池田町を隔ててほぼ隣り合う地域であるが
生態系の見せる季節感にはずいぶんな違いがある
ちなみに、上の写真でリュウキンカの前に繁殖している大きな葉は
水芭蕉が散った後の姿である

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正直、この花をしげしげと眺めたのは、写真を撮るようになって以降
初めてだったかもしれない
新聞記事で見る姿は、これまではあくまでも季節感の目安でしかなかった
「これが咲いたということは、そろそろ梅が咲くのであろうな」
その程度の存在だった

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そんな花が、霧越しの日の出を浴び
朝露を纏った草と競い合うように、素晴らしい光を放っていた
今年撮影した桜の記録の、いずれにも劣らない美しさだと思った
めずらしく慎重にハレ切りを行い
光芒の描写が強くなりすぎないように絞りを調節した


半月後、居谷里ではいよいよ「主」と呼ぶべき群生が開花する
水芭蕉もリュウキンカも、いわばその序曲にすぎないが
単に「露払い」と表現するには、リュウキンカの黄色はあまりも輝かしった


~ 紫への序曲 ~


~ 完 ~










by kobatetuapril | 2017-07-18 22:37 | 風景・スナップ | Comments(0)
2017年 07月 15日

海(故郷)へ~親海湿原のミツガシワ~

姫川源流の隣に「親海湿原」という小さな湿原があります。
小さいけれども、春から秋にかけ、絶え間なく
カキツバタをはじめとして、ゆうに30種を超える花々が咲き誇る
信州屈指の湿原です

その幾多の花の中でも、氷河期の生き残りと言われている古代花・「ミツガシワ」の群生は
親海湿原の、まさにハイライトをかざるものです

湿原は、霧が出ていなければ絵になりません
通うこと3回目、花期も去ろうかというギリギリのタイミングで
ようやく霧に巡り会うことが出来ました
写真の神様に感謝

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撮影地には未明に入り
ISOと被写界深度が許容点に達し次第、迅速に開始します

霧の空に浮かぶ月
地上には星々の様なミツガシワの大群生
柴咲コウの「月の雫」を思い浮かべていました

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モルゲンロートの頃

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それは、霧越しに、ゆっくりと地平に降りてきました


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窪地の様な湿原に、朝の光が差し始めていました

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ゆっくりと、影を浸食してゆく朝

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そして、ハイライトの刻

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新緑は、かく目覚めし

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朝露の蒸発
眠っていた羽虫達が一斉に舞い始めていました

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この親海湿原のすぐ隣を通り、松本市と新潟県を結ぶ「千国街道」は
その昔、塩を運ぶための要路「塩の道」であったといいます

さらに大昔の話になると
安曇野の人々、つまり安曇氏は「海人族」であった、という説があります
実際、古事記では、信濃国の三宮・穂高神社の祭神・穂高見命は
海神・綿津見の子であると記しています
だとすれば、彼らは、故郷から幾山も越えた、はるか白馬の地で
新緑の中に、ワダツミのあげる飛沫の様な、このミツガシワの群生を見て
行方さえ知れぬ旅路の中で何を想ったことでしょうか


~ 海(故郷)へ ~


~ 完 ~






by kobatetuapril | 2017-07-15 13:08 | 風景・スナップ | Comments(0)
2017年 07月 09日

城下町皐月~金沢~

タイトルに「皐月」と入れた時点で
もう2カ月も前の話か・・・と思ってしまったわけですが

ゴールデンウィークに、金沢に行ってきた時の写真です
撮影目的の旅行ではなくて、子供を新幹線E7系「かがやき」
に乗せてあげるのがメインの目的でありましたので

今回アップするのは、カミさんに「お願い、写真撮らせて」
と泣きを入れて撮らせて頂いたものです


~近江町市場~

金沢に着いたのは丁度お昼頃でした
山国の人間は、海辺の町に来ると条件反射で「海鮮丼」
食べたくなるのですが、やはりGW、どこも1時間2時間待ちはあたりまえ
その待ち時間の間に撮った写真です

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~夜の東茶屋街~

当日は大雨で、海鮮丼を食べ終わる頃には疲労困憊状態
ホテルで子供を寝かしつけた後、東茶屋街に行ってきました。
昼間の喧騒もいいものですが、しんとした夜の雰囲気も素敵でした

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東茶屋街は何度も来たことがありましたが
芸妓さんのお姿を拝見したのは初めてでした

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いかにも「一見さんお断り」と言った感じの
お店に入ってゆかれ、しばらくすると
三味線の緩やかな音色が聴こえてきました

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~長町武家屋敷跡~

1泊2日の駆け足旅行
帰りの電車の前に、武家屋敷跡に行ってきました

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サツキの花と加賀友禅
私は、まだ実物は見たことが無いけど
友禅流し
という言葉を聞くとき、何と美しい響きの日本語なのだろう、と思います
伝統っていいな、と思うのです


~駆け足終了~


















by kobatetuapril | 2017-07-09 00:24 | 風景・スナップ | Comments(0)
2017年 07月 05日

田植えの頃

「静の桜」で、本当の本当に「桜」はおしまいです
ブログタイトル、「拙者の季節外れなフォトブログ」とかに変えようかな・・・



池田町
はい、のっけから宣言撤回の桜です
葉桜に変わりゆく、ギリギリの頃に撮影しました。
桜と代掻きの田、初めて撮れました

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大町市美麻の棚田

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「あらよっと」
という掛け声が似合う、見事な田植え機さばき

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松本市保福寺町
松本市街地から見る槍ヶ岳は、常念岳の左側に見える
けれども、ここから見る槍ヶ岳は常念岳の右側
常念岳のシルエットは、松本城方向の角度が最も美しいと思っていたが
ここからの眺めも捨てたものではない
犬の散歩をしていた女性が「あら、こんなところで写真なんてめずらしいわね」
と言って通りすぎていった

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松川村
大糸線と夕焼けの、そして、代掻き後の水鏡のコラボを夢見て、行ける時は足しげく通った
が、3000メートル級の北アルプスが夕焼けを阻む
ようやくそれらしいのが撮れたのが、田植え直前のこの時だった

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列車のダイヤは固定でも、日没と夕焼けの時間は
この季節、如実に、目に見えて遅くなる
ある一定の期間を経過すると
列車は、夕焼けを追いかけて、次の駅まで走り去っていってしまった

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see you next year


by kobatetuapril | 2017-07-05 20:38 | 風景・スナップ | Comments(0)