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2020年 07月 24日

でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」




今回はしっかりとバイクブログします

興味のない方はスルー推奨です




でぃ~あいわい!
(DIY)
チェーン・スプロケ交換編


4年間交換してこなかったチェーンがいよいよ固着しまくりで可哀想になってきましたので
チェーンとスプロケの同時交換をすることにしました

ベテランライダーにとっては「そんなもん知ってるよ・・・」という内容ですが
もし今後初めてやるという方がいたら参考になりますように、という前提で記事を書きますから
ちょっと冗長になります
お許しを

でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21240950.jpg
フロントスプロケのカバーを外します
いつも大活躍のベッセルのTバーですが、今回の出番はここだけ




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21243922.jpg
Fスプロケのナットはカシメされているので、持ち上げてから外さないとネジ山をなめてしまいます
私はの精密マイナスドライバーを楔の要領で金槌で打ち込んで持ち上げました
ダイソーの工具は、耐久性を求めなければ結構使えます
特にロッキングプライヤーはオススメです




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21244761.jpg
カシメを2つとも持ち上げたら、リアブレーキを掛けます
タイラップ(これもダイソー製)を2~3本つなげてフレーム等にとおし、ブレーキペダルに巻き付けて引っ張ります
ギアはローに入れます
スプロケナットの締め付けトルクが95Nmと高いので
こうしておかないと外すときにスプロケ(タイヤ)が回ってしまうんですね




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スピンナーハンドルに力をこめます
呆気なく外れました(馬鹿力)




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外れたFスプロケ
すごい方減り。尖りぶりも凶悪。
風車みたい。風車の弥七みたい。
(Kobatetuは「うっかり八兵衛」キャラですけどね)




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スプロケの軸が錆で真っ赤
周りはルブの飛び散りでギトギト
いい機会なので汚れを落とします




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だいぶ綺麗になりました(見よ、この妥協点の低さ)




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21265735.jpg
さて、ここでチェーンの切断作業に入ります
一般的にはピンの頭のカシメはグラインダーで削るみたいですけど・・・
そんなものは持ってません。
男は黙ってヤスリ!
です
¥1,240 made in Japan




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21500162.jpg
余裕です
1分でこの状態になりました。充分ですね
たったこれだけのためにグラインダーを用意して電源を引っ張ってきて…とか
お金と時間の無駄です。全く必要ありません
ただし、この工程はやっておかないと後述するチェーンカッターのピンが折れますので必須です
「やらなくてもいい」という選択肢はありませんのでご注意を!




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21525198.jpg
チェーンカッターは、これ
marushin モーターサイクルドライブチェーンカッターセット
Amazonにて¥2,279
(なお、評価は怒涛の2.5点/5点中の模様)
チェーンカットもできてカシメも出来てこのお値段
貧乏人の味方、madeinChina

組み立て方はこのとおり。
右から3番目のネジは中が空洞になっていて
そこに右2番目のピンを挿入し右1番目のネジにより押し込むという仕組み




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21272679.jpg
取り付けた状況
ピンにピンをあてがって押しこくる感じ
なんか卑猥
一番手前のハンドルをぐるぐる回して、ピンをチェーンのピンに押し当てます
天気が良すぎてコントラスト高すぎ写真
なぜこんな久々のツーリング日和に整備なのか




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21274796.jpg
ほれほれ、だいぶ窪んできたぞ
もう少しで貫通じゃわい
(悪代官風)




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あっさり抜けました
このチェーンカッターはAmazonでは酷評の嵐ですが
私は困ったり壊れたことはありません
ちゃんと下ごしらえ(カシメの削除)をして、あてがうべきところにあてがえば、しっかり機能します




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21301037.jpg
バイク置場の隣が藪なので、蚊に刺されます
私の血液は不味いらしくて、家族と一緒にいても私だけは刺されないのですが
ここの蚊は見境ありませんねぇ




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21304212.jpg
次はリアタイヤの取り外しです
WR250R最大締め付けトルク(125Nm)のアクスルナットを、スピンナーハンドルで力任せに回します
バイク整備の中で、この瞬間が一番気分爽快です




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21305334.jpg
アクスルスライダーの調整ボルトを緩めます




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21310754.jpg
バイクをスタンドで浮かします
よく、オフ車整備ではスタンドの代わりにビールケースを使うという話を見ますが
専用品を使った方がいいです
無駄な苦労はしない方がいいですし、整備のモチベーションの上がり方も段違いです
スタンドはチェーンの注油やオイル交換など高頻度メンテでも必ず使いますから。

私が使ってるのは
中華製スタンド
Amazon価格¥5,590です。
こちらも3.5点/5点という散々な評価の製品ですが
何百回使っても壊れてませんし、ダンパー付で使いやすくていい製品だと思います
DRC某有名メーカーの倍のお値段の品と全く同じ作りですし(笑)
難を言えば、天板の回転をとめるストッパーが弱いのと
天板が若干グラつくことです

オイル交換に使用する場合は
①シートの上に水準器(スマホのアプリでできます)をシートの上に乗せて
②サイドスタンドの下にゲタを噛ませて水平を出す
と、正確なオイル量を注入できます




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21322121.jpg
スタンドを上げたら、アクスルシャフトを引っこ抜きます
ヌルヌル・・・スポッ!
(んん~ぎもちいぃ~♡)
バラさずに、このように組んだ状態で置いておくと、無くしませんし組みつけも楽です




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21325920.jpg
外したリアタイヤを、タイヤ交換台に乗せます
台は、ホームセンターで角材を買って自作したもの
だいたい1辺45cm、高さ10cmくらいで丁度いいものが作れます(四角形の中は空洞です)
タイヤ交換にも使います(むしろタイヤ交換がメイン用途)ので、使用頻度が高いアイテムです
作成の際は電動ドライバーを持ってなくて、ねじ回しでスクリューをねじ込んだのでメチャクチャ疲れましたが
さすがに格安でした。多分2,000円かかってません




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リアタイヤのスプロケのネジを外します
裏側のナットをメガネレンチで押さえつつスピンナーハンドルを片手で回さなければならない上
ボルトが固着してて結構力が要りました




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21333112.jpg
六角ソケットは、奥までしっかり挿入してから回しましょう
(こういう言い方したくて仕方ないらしい。てか、回すってどんなやねん)
浅いとこんな風にナメてしまいます
TONEの工具は高品質なので、工具側がダメになることはありませんが
それだけに、しっかり挿入しないと痛い目に遭います
(もういいって)
特にこの工程では片手でスピンナーハンドルを回すのでより注意が必要です




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21333918.jpg
取り外したリアスプロケ
純製品です
輪郭の黒色はゴムで、どうも消音目的らしいです




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21334643.jpg
フロントスプロケと同じ期間使用しましたが、尖り具合・反り具合はさらに凶悪
サメの背びれのよう
これ、もう凶器ですね




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21353089.jpg
新しいフロントスプロケ

ナット

ワッシャプレート
この際に総替え
フロントスプロケはノーマルと同じ13丁です
取り付は
スプロケ、ワッシャー、ナットの順番




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21355860.jpg
スプロケを取り付け、ナットを締めます
本当はこの工程はチェーンを巻いてから行った方がいい(スプロケが回ってしまうので)のですが
幸い回らなかったので、そのまま締めてしまいました
締め付けトルクは95Nmです




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_22005948.jpg

ナットを、最初に填まっていたとおりにカシメます




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21362483.jpg
ナットはアルミっぽい素材なので、マイナスドライバーをハンマーで軽くたたけば簡単にカシメられます




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21363789.jpg
こちらはリアのスプロケ

締め付けに別売りのボルト
が必要になります
(純正のボルトの流用はできません)

今回、リアスプロケを純正43丁から46丁にし、若干ショートに振ってみました
私は、世間で言われるほどWR250Rの低速トルクに不満を持ってはいませんが
(低速は、以前乗ってたKLXの方がよほど貧弱でした)
単なる好奇心です。あまり劇的に変わって舗装路ツーリングがめんどくさくなってもいけませんので
本当に、「若干」です




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21364852.jpg
DRCデュラスプロケはフロント・リア共に鉄製です
メーカーの売り文句は
‘‘耐摩耗性を考慮し、あえてスチール素材を採用‘‘
‘‘圧倒的な耐久性を誇るスプロケット‘‘
アラやだ、固くて高耐久って・・・ステキ♡

私はオフ車(トレール)に求めるのは
「無事之名馬」
なところですので、耐久性は軽量化以上に重要ファンクションです




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_22234283.jpg
新品(左)と取り外したスプロケ(右の比較)
新品の美しさにもウットリですが、よくこんなになるまで使ってたな~という感慨がちょっと上回ります(笑)




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21383496.jpg
スプロケを締め付けます
トルクレンチは私の工具箱のスーパーエース(笑)
(名前長すぎワロタ)

これ以上の大トルク(40-200Nm)は
にお任せ(アクスルナットやリンクにしか使いませんので、こちらは安物)




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_22033543.jpg
リアスプロケボルトの締め付けトルクは35Nm
スプロケのボルトにトルク管理なんて必要ないかもしれませんが
ボルトの一本一本にトルクレンチ使って慎重に締めるのって、
愛情注入
みたいな感じで好きなんですよね




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21592630.jpg
リアのホイールを組み付ける前に、アクスルシャフトにグリスを塗布します
YAMAHA グリース B
普通のウレアグリスでも良いかと思いますが
なるべく純正を買って愛すべきYAMAHAにお金を落とします(笑)




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_22002013.jpg
アクスルシャフトにグリスぬりぬり
(なおこの後、塗り終わったシャフトを地面に落とし砂だらけとなり発狂した模様)




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21413948.jpg
チェーンは
DID 520VX3 スチール
ゴールドのもあるけど、kobatetuはシックなのが好きなので。
リンク数は110です。




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21421375.jpg
御開帳
美しぃいいい~
テンション爆上がりです




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21422207.jpg
チェーンを通してゆきます
リアからフロントへという流れがやりやすいと思います




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_22125204.jpg
さて、ここが隠れた最注意点です

チェーンの端と端に、ジョイント用のプレートをハメハメして繋ぐ儀式

です




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ここ、絶対に忘れないように!

♂側プレートの根元に、必ずシールリングを通して、グリスをベッタリと塗ってください
この工程を忘れてしまうと、これまでの苦労が全て水の泡と化します




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21443471.jpg
シールリングを通した♂プレートを、チェーンの端と端に
奥から手前方向に挿入します




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手前側にもシールリングを通し、グリスを塗りたくります




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その上に、♀プレートを挿入します
まだまだ、先っちょしか入ってません
これから、プレートの「圧入」という工程に入ります
「挿入」よりももっと激しいやつです
(え?)




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カッター&カシメ工具を、このように組み立てます




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21475059.jpg
左のプレートを土台側、右の穴が二つ空いたプレートをネジ側に取り付けて




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このようにセッティングします
これより「圧入」開始です
ハンドルを右回転させて、プレートをギュッと締め付けます




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♂側ピンが♀️側の穴と水平になったあたりで、圧入を一度ストップし、一旦工具を取り外します





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圧入したジョイントの厚さを、既存のプレートの厚さと合わせるために、計測を行います
デジタルノギス
Amazonにて、¥1,080
made in china
私が持ってる中で、群を抜いてあやしい工具
10分の1mmの精度を、中華製に任せるというバクチ(笑)



 
でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21492885.jpg
既存のプレートの厚さは17mmジャスト




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_22390942.jpg
一方のジョイントプレートの厚さは、現段階で18.3mm
これを、既存の17mmになるまで圧入します
焦ってはいけません
なぜなら、この圧入はやり直しがきかないからです
(外せなくなります。多分。)

工具をちょっと回して締めては取り外し
計測してはまた締めて
を、何度も繰り返します

いくら慎重になっても、なりすぎることはありません
締め付けすぎると、コマがきつくなり
チェーンの交換、つまり低フリクション化という作業目標が元の木阿弥になってしまいます




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21493776.jpg
作業の繰り返しを5回ほど行い
根気の作業で17mmジャストに合わせました




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_22421995.jpg
このとおりプレートからピンがはみ出します




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21535819.jpg
ジョイントのピンをカシメ(ピンの頭をつぶして、抜けないようにすること)ます
工具の組み立てはこのとおり
(撮影時に左2番目部品を入れ忘れたので、卒業写真の欠席者みたいに別写真を継ぎはぎしてあります)
右2番目のピンは、右3番目のネジの中に挿入し、右1番目のネジで押し出します




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_23094476.jpg
左2番目の土台と、右2番目のピンは、こちらを使用します
ピンの頭が丸くなっていますが、この形状をジョイントのピンに押し当てることで
ジョイントピンの頭をつぶして広げる(カシメる)のです




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21542344.jpg
チェーンへの取り付けはこのとおり
ピン同士の頭をしっかりと突き合わせ
奥側の土台を反対側のピンの頭に当てがいます




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21543412.jpg
こちらの作業はすごく力が要ります
工具に付属のハンドルではテコが効かなくてとてもじゃありませんが回せませんので
ハンドルの代わりにソケットとスピンナーハンドルを取り付けます
この組み合わせでものすごく楽になります
楽になりすぎますので、回し過ぎに注意します




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21544635.jpg
カシメを開始する前に、ジョイントピンの直径を計測します
5.1mmです
(写真はノギスを逆さに当てているので、数字が逆さになっています)




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21554934.jpg
一方、既存のカシメられたピンの直径は
5.4mmです
でも、これを目標にするのはちょっと待ってください




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21564435.jpg
先ほど切断したチェーンのジョイントピンのカシメ直径を計測します
5.3mmですね
これまで〇万キロ、峠を攻めたり林道を走行してきて何の問題も発生してませんから、この径で充分ということです
反対に、既存のカシメ径の5.4mmに合わせたら、ジョイントピンが割れる可能性があります
(素材の原形状が違うわけですから)
5.3mmを目標にカシメることにしました




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21562392.jpg
カシメは、先述のプレート圧入と同様に
カシメ、工具の取り外し、計測、工具の取り付け、カシメ
のサイクルを、焦ることなく何度も繰り返してじっくりと行います

シールリングの装着、圧入、カシメ
この3つが
チェーン交換の最重要工程です
チェーン交換の目的は、劣化によりフリクション(摩擦・抵抗)の増したチェーンを
抵フリクションのモノに変えることだからです
これらのどれがおざなりになったり失敗したら
チェーン交換は効果を失うことになります




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21262795.jpg
交換作業はまだまだ終わりではありません
チェーンに適正なテンションをかけ、たわみ(たるみ)を調整する作業があります
WR250Rのたわみ調整は、上の写真のとおり

①チェーンを、テンショナーとチェーンサポートのボルトとの中間点で持ち上げた際に
②スイングアームとの間隔が8mm~13mmになるように
③アクスルシャフトの位置を調節

します




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21381717.jpg
アクスルシャフトのナットを緩める必要があるのですが
ここでは、ユルユルにはせずに
「ホイールの自重やチェーンの上げ下げでは動かないが、
調整ボルトの回転では動かすことが出来る程度」
のテンションを残しておくのがコツです
アクスルシャフトの位置は、調整ボルトの伸長により調整
するわけです

① アクスルナットを、テンションを残して緩める
② アクスルスライダーをフロント側に寄せる
③ 調整ボルトを伸ばし、スライダーをリア方向にジリジリと動かしてゆく
(調整ボルトはレンチ二刀流で回すと調整しやすいです)
アクスルスライダーの目盛りを左右合わせることを忘れずに!




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21384649.jpg
新品チェーンはすぐに伸びるので
最終的に若干張り気味に調整しました




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_22154621.jpg
最後に、新品チェーンにベッタリと塗られた余分なグリスを拭き取ります
バイクをスタンドに立てたまま、ウエスでチェーンを包み、タイヤ(チェーン)をグルグルと回します
この作業はチェーンの注油の際にも行いますが
次の走りに向けたある種の儀式のような
「また走ろうね!」という愛着がわいてくるような
好きな工程です




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_22044357.jpg
お疲れさまでした
おぉ・・・なんたる惨状
(Kobatetuは昔から片付けが苦手なタイプ)




でぃ~あいわい!「WR250R チェーン・スプロケ交換」_d0349418_21063599.jpg
新品チェーンのWR250Rで、さっそく林道を走ってきました
梅雨の合間の、久しぶりの木漏れ日が気持ちよかったです

リアスプロケを46丁に変えた効果は?


正直、よう分かりませんでした(笑)













by kobatetuapril | 2020-07-24 22:29 | バイク整備 | Comments(8)
Commented by sarutv2 at 2020-07-25 06:27
おはようございます。
大変な作業なのに、細かく写真撮影して作業を実施。
取り扱い説明書のようです。
きっと、几帳面な方なんでしょうね。
自転車にも応用できそうな..........
Commented by aryy2349 at 2020-07-25 10:12
こんにちは。。。
すごいですね。
バイク熱が、ヒシヒシと伝わってきました(笑)
訳もなく感動。。。
Commented by jinsnap_2 at 2020-07-26 06:51
こんにちは。
弊方blogへのコメント感謝です^^
そのコメントの返信にも書きましたが、わたし、大昔はバイク乗りでしたw
こういう作業も日課のようにやってました。
夏の時期には暑さと蚊と戦い、冬に時期は凍える寒さにかじかむ手にハーハーと息をかけたり手をすり合わせたりしながら整備した思い出の数々。
懐かしい...。

これからも拝見にうかがいます。
今後ともよろしくお願いいたします。
Commented by kobatetuapril at 2020-07-26 21:05
> sarutv2さん
ありがとうございます。
手を油まみれにしながら、買ったばかりのGR3で一生懸命撮りました(笑)
サービスマニュアル(取説)は素人向けではなく、
また、ネットにある情報も意外と要点を端折っているものが多かったので、
私が昔初めて作業した時に苦労したことを振り返って綴ってみました。
もし今後WR含めオフ車の初心者のライダーがこのブログを見つけてくれて
参考にしてくれてら嬉しいなぁ、と思って。
Commented by kobatetuapril at 2020-07-26 21:07
> きったしょうさん
こんばんは。
もう、バイクのことばかり考えて生きてますから(笑)。
バイク乗らない人にとっては「なんのこっちゃ?」な内容だと思うのですが
熱(というか、愛(笑))がお伝え出来たのであれば幸いです。
Commented by kobatetuapril at 2020-07-26 21:15
> jinさん
こんばんは。
ありがとうございます。
TZですか~(250ですよね?)
私のバイク歴はもうすぐ20年ですが、2ストは世代的に触ったこともありませんので、
現役で、しかもレースまでなさっていたとは本当に羨ましいです。
今のバイクは色々ごちゃごちゃ付加されてどんどん重くなる一方ですからねぇ…
私はオンロードレースっぽいことといえば、オフ車にオンタイヤ履かせて
ジムカーナっぽいことやってたくらいです。
整備は、エンジンまではいじれませんね。日常整備プラスアルファまでです。
もし今後できるなら、オフロードのレースにも出てみたいです(WR250Rでは
厳しいかもしれませんが)。
Commented by pirokinpirokin at 2020-07-27 18:23
とても地味~なことだけど
そことても大事なんですよね・・・・
ギヤ比を思いっきりかえると凄く不具合を感じますが
小さな変更はあまり感じませんよね・・・・
でもそれが良いんですよね。(^^
Commented by kobatetuapril at 2020-07-28 23:38
>pirokinpirokinさん
正直、https://kobatetu.exblog.jp/28156450/ までのオフロードでは、ノーマルの減速比で何ら不満を感じません。
KLXに比べたら上々、XR250(MD30)と比べてもどっこいどっこいです。
そもそも、低速でトコトコするバイクじゃありませんし。(常識の範囲でトコトコできますしけどね)
リア50丁も検討しましたが、あまり航続距離の長いバイクではないので舗装路ツーリングで不便かな、
と思いこのくらいにしておきました。
でもまぁ、スプロケ交換後、通勤に数回使ってみて、「あ、ちょっと違うかな?」ともうところもありますので、
今度晴れた時の林道が今から楽しみです。
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