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拙者の写真修行小屋

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2019年 06月 17日

闇を喰らう~善光寺・仁王~





5月26日に放送され録画しておいた
NHKスペシャル「運慶と快慶 新発見・幻の傑作」
を、昨日、や~っと視ることができました

なんと、興福寺南円堂の、かの四天王像が運慶作であるという説が浮上しているのだとか
南円堂の四天王。初めて実物を見た(偶然にも特別開扉中だったのです)時の感動は今でも忘れられません
特に、多聞天の、左手に高く掲げた宝塔を恐ろしくも恍惚と見つめ
左半身に重心を乗せた体幹の揺らめきの艶めかしく
三叉戟を天と地との絶対支柱であるかのように突き立てる雄々しさは
仏像はおろか、この世のありとあらゆる芸術の中で最も美しい、というか、尊いものでありました
正直、作者不詳のロマンに包まれたまま、遥か未来、形あるものの終焉をむかえてほしいと思ってもいましたが
X線の照射により浮かび上がってきたこの仮定が
運慶という聖人を
語弊があるかもしれませんが
もはや「怪人」とでも言うべきはかり知れない存在へと昇華させてしまったように感じました





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東大寺大仏殿の多聞天(2013年、奈良旅行の際に撮影)
江戸時代の作であり、南円堂のそれには比ぶるべくもない



そんな仏像達を写真撮影出来たら
私はたぶん、365日、朝から晩まで仏像を撮り続けても飽きることがないだろうと思います
しかし、残念ながら、仏像の9割は、津々浦々・有名無名を問わず撮影不可です
日本最古の仏像といわれる、良飛鳥寺の釈迦如来像(飛鳥大仏)が、
確か撮影可能(私自身、撮ったことがあります)でありますが、それはまさに例外中の例外です

ただそんな現状において「仁王」だけは、伽藍に属さないためなのか
役割に似ず『ガードが緩く』、金網のハンデがあるものの
仏像撮影好きカメラマンにとっては門戸の広い被写体です


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国宝・善光寺、仁王門
仁王は明治の写実主義木彫の巨匠にして帝室技芸員である高村光雲と
その弟子、米原雲海らの合作です
東大寺の仁王の背丈が約8メートルであるのに対し
こちらはおそらく5メートルあまりと、やや小振りとなりますが
我が国の写実芸術創世の権化たるその姿は
誇張なしに、南大門の仁王に何らひけをとりません

以下、全てRICOH GRで撮影



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闇を喰らう



運慶・快慶が仏像芸術の礎を築いてから800余年
さらに800年ののちには、この仁王も文明開化の象徴として
国宝の栄誉を手に入れていることでしょう



























by kobatetuapril | 2019-06-17 23:51 | RICOH GRで撮ってみた | Comments(3)
Commented by funicolare at 2019-06-20 16:40
素晴らしい力作です。
感動いたしました。
Commented by aryy2349 at 2019-06-21 20:08
こんにちは。。。
今回もまた素晴らしいカットが続いてますね。

この微妙な光と影そしてアングル・・・
どれをとっても真似はできないですね(笑)

なにか写真家の土門拳先生を思いだします。
リアルに徹底してこだわった写真、通じるものが
ありますね。。。
いろいろと勉強になりました。
ありがとうございます。

あっ、どうぞお体に気をつけてお仕事がんばって
くださいませ。。。。

Commented at 2019-07-14 20:07
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