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2019年 05月 22日

双璧~松本市・旧開智学校の国宝指定へ~





双璧



恥ずかしいことだが、松本市「旧開智学校」が国宝指定へと動き始めていることを
最近になって初めて知った
既に文科相にまで達している話で、もはや指定は秒読み状態である
長野県の国宝として10番目(内、建造物の国宝は本校を入れて6件)となり
松本市所在の国宝は松本城に次いで2件目となるので
これで松本市は長野県における建造物国宝数単独1位になる






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撮影 Ricoh GR


旧開智学の開校は明治9年
松本市はもちろん、国内でも最古級の小学校である
国内最古の城・松本城のお膝元に、文明開化の象徴である擬洋風の建物が存在するといる歴史のバランスが興味深い

総工費用は明治6年の金額で1万1,000円
現在の貨幣価値に換算すると、まぁ、諸説ありけりで幅が広くなりすぎなのだが
概ね5,000万円から2億円となる
この莫大な費用の大半を地域住民の寄付で賄ったというのだから、当時の人々の学問に賭ける情熱がうかがえる
その甲斐あって、開智学校は30もの教室を有し、「広大華麗、地方無比」とうたわれるほどのスケールを誇った
松本市は、現在
            岳都・・・日本最高峰山岳地帯・北アルプスを有するため
楽都・・・ベルリンフィル及びウィーンフィルの名誉楽団員・小澤征爾が創立した「サイトウキネンフェスティバル松本」
のセールスフレーズにより観光都市で売り出しているが
古くは、この広大華麗なシンボルのもと、「学都」を標榜していた

明治当時は、松本市街地の真ん中を流れる「女鳥羽川」沿いに建設されたが
昭和39年、構造を丸々残す形で現在の、松本城北方に移設された
現在、その周囲には、同じく明治時代の洋風建築「旧司祭館」と、中央図書館が立ち
それらの真ん中に、かの「魯桃桜」が植わっている
松本城観光の折には、ぜひとも足をのばして頂きたい一角である





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撮影 Eos5D markⅢ

そして、旧開智学校とともに忘れてはならないのが、旧制松本高等学校「あがたの森」だ
こちらは旧開智学校の40年後、大正8年に設立されたもので
洋風建築への憧れがさらに洗練された建物となっている
青緑色の板張り壁が素晴らしく美しく、緑に、雪にと折々に馴染む
屋内に入ってみれば、太陽光の差し込み方が、まるで映画撮影を念頭に置いたのではないかと思うほどドラマチックだ
今は重要文化財であるが
もしかしたら、40年後にはこちらも国宝になるのだろうか?
楽しみであるが、旧開智学校が国宝ブームで来客が激増している様子を見ると
このままの、青春の光を封じ込めたような静けさを保っていてほしいという
独り占め欲に近い願望も感じている










by kobatetuapril | 2019-05-22 23:45 | 風土 | Comments(0)
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