拙者の写真修行小屋

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2018年 02月 22日

白鳥流し撮りバカ一代記・2018 partⅢ







ご無沙汰をしております

どうも寒いのが苦手で

苦手な分、お布団にもぐるのが大好きで

お布団の誘惑に負けてブログ更新が停滞しておりました

でも、毎週末の白鳥流し撮りだけは、欠かさずにトライしていますので

何百枚と撮影した写真の中から、個人的に印象的なの(必ずしも成功ショットという訳ではなく)を

掻い摘んでご紹介したいと思います

(撮影枚数が多すぎてピックアップに手間取ってるのも停滞の原因なんです)

では、流し撮りバカ一代記・再々起動です








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向かってくる被写体を、そこそこの精度の斜めパンで追えた一枚
なのだが、翼の描写が弱い
胴体だけが際立っており、優美さが無く、まるで白鳥の形をしたミサイルのようで、殺風景である
毎回同じ1/5秒で撮影していても、光の微妙な加減で、翼の描写は大きく変化する








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一方、こちらはやや曇りの日に撮影したもの
翼の描写が豊かで、淡いが、水面に映り込みもある
隊列の配置も良い
テイクオフの瞬間を、テレ端(400ミリ)で、この大きさで撮影し
かつ、画面内に4羽が収まるシャッターチャンスというのは、実はかなり稀である
まとまった隊列でテイクオフしないのは、もしかしたら白鳥達の、ある種防衛本能なのかもしれない
稀なシャッターチャンスをモノにした、という実感は、ある
が、全くもの足りない
理由は自分でも良く分からない








d0349418_22060430.jpg
朝焼けの空を並んで舞う2羽の白鳥
流し撮りとしては失敗作で、パンの途中で派手に上下ブレを起こしてしまったものである
頭上を通過してゆく被写体の流し撮りは間違いなく最高難易度で、ほとんど成功したためしがない
けれども、何故か憎めない一枚で、もしかしたら正確なパンが出来たものより味がある気がしている
わざわざ失敗写真を撮ろうなどとは思わないが、たまにはこういうのもアリだと思っている








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「頭上通過の被写体」の流し撮りの次に難しいのが、「正面に向かってくる被写体」の流し撮りである
そして、その難易度が絵としての美しさに反映されないというむくわれなさも、正面流しの特徴でもある
白鳥達がこちらに向かって飛んで来た時点でいくらか落胆するうえ
撮影結果を見た時に、こんな風に正確にパン出来ていると、なんだかやりきれない気持ちになったりする
露光間ズーム(いわゆるズーム流し)を行えばいくらか絵になるかもしれないが
残念ながらまだまだそこまで器用にはなれていない








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1/5秒(0.2秒)流し撮りがそこそこの確率で成功するようになった気がしたので
試しに0.3秒にトライしてみたもの
笑うしかない
まだまだ、1/5秒で修業を積む必要がある








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こちらも0.3秒
上空から舞い降りてきた白鳥が着水する瞬間
作品としての出来はともかく
羽ばたきでブレーキをかけるだけではなく、全身を使って着水の衝撃を吸収しているのがよく分かる一枚








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下側の茶色は、葦の群生
上側は夜明け前の薄闇
いくらか追い越し気味のパンで、ミスショットだが
翼の描写が美しく、闇に浮かぶような白が映える
2枚目の成功ショットより、こちらの方が好きである
流し撮りでは、羽ばたきの雄々しさがクローズアップされる
しかし、1/10秒の壁を突き破ると、雄々しさはなりを潜め、さらに時間を増すごとに、「静寂」が夜明けの空間を支配し始める








d0349418_22535671.jpg
水面への映り込みをねらいたいことや、羽ばたきの大きさから
基本方針としてはテイクオフの瞬間をねらうことにしている
それだけだとやっぱり飽きるので、滑空状態に入った群れを撮ることもある
飛行速度は速くなるが、頭部のブレがほぼ無くなるので、難易度はやや下がる傾向である
テイクオフ時よりも群の動向を観察する時間的ゆとりもある
ここ、と思ったところで第一シャッターを切る
ブラックアウトしたファインダーの中で、群の気配を、空想の風を追う
何物にも代え難いときめきがある
私が流し撮りで三脚と照準器を使わない理由が、そこにある
近い未来、デジタルカメラ界はブラックアウトフリーの時代に突入する
実際、SONYは α9でその技術の先駆を成し遂げた
私もいつか、その技術の結晶を手に翼を追う日が来るのだろう
けれども、闇の中で羽ばたきの鼓動を追い求めた情熱は、決して忘れることが無いと思う




partⅣに続く












by kobatetuapril | 2018-02-22 21:34 | 白鳥 | Comments(4)
Commented by pikorin77jp at 2018-02-22 22:33
お久しぶりです。
凄く透明感のあるお写真ですね。前回の須賀利の記事も 声が聞こえてきそうなくらい リアルに感じられました。
Commented by junpei-misaki at 2018-02-22 23:33
待ってました!
う~ん、奥が深いのですね。
少しずつ白鳥流しの神髄というか、奥義が見えてきた気がします。パート4楽しみにしています。
Commented by mon21mon at 2018-02-23 01:37
こんにちは。
頭上を飛び越える白鳥、最後と最後前の計三枚。これが、気に入りました。
向かってくる三羽は、パシュート金のゴール前、隊列乱れて全員全力な所に近い印象でした。結構これも好きです。
Commented by kobatetuapril at 2018-02-25 00:01
ぴこさん、キース・ヤングさん、mon21monさん
コメントをいただきありがとうございました。
>透明感のあるお写真
ありがとうございます。
それを出したいという気持ちは確かにあって、だから、日の出前に撮影し、いくらか色温度を下げて現像する、という手法にこだわってもいます。
しかし、やはり決め手は天候で、日の出前であっても晴天と曇天の日では写りに差が出て来ます。
7枚目・8枚目のような写りにするには、曇天の日に撮った写真をいくらかこうしても無駄であり、
晴天・日の出前という条件が必須になってきます。

>奥が深いのですね
いえ、実は「奥」は風景やスナップ写真の方が深いです。きっと。
流し撮りは、もう、練習、ひたすら練習の世界です。修行さえ積めば、センスが無くても何とかなるのではないか、と思います。
1/5secで撮っていると、1/15sec以上は、ほぼ止まってるものを撮るような感じになってきます。
弓矢の名人が虱を射て修行したという話と似たようなところがあります。

>mon21monさん
ありがとうございます。「どれが好き」と言っていただけると、撮る側としても
とても励みにも、参考にもなります。
毎年、安曇野市で白鳥写真の展示会に2点出展しているのですが、朝焼けの頭上流しの一枚は、
今回、変わり種写真として出店してみようかと思っています。
もう一枚はビシッと決めた流しで。
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