拙者の写真修行小屋

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2017年 12月 24日

流し撮りバカ・再起動

「流し撮りバカ一代記宣言」をしてから早1カ月弱

しかしそれ以降は三脚をかついで高ボッチに登ったり、金網にへばりついて仁王を撮ったりと

「どこが流し撮りやねん?状態」が続いておりました

皆様の中には「拙者の写真修行小屋」はインチキ詐欺ブログだ、などと思われていた方もいらっしゃったかもしれません

弁明をしますと、実は、白鳥を撮ってはいるのです

ただ、皆さまに見て頂くに値する写真がなかなか撮れないだけ

でも、写真はこのところ白鳥しか撮ってないので、このままではず~っと休業状態が続いてしまいますから

やや赤裸々な内容になってしまいますが、現状をお伝えしようと思います

ちなみに、今回アップの写真は、EOS5DmarkⅢがセンサークリーニングで入院中でしたので

スーパーサブ・EOS40Dで撮影したものになります

「弘法は筆を選ばず、でござるよ。むふふ」

などと言ってみたいものですが、やはり5DⅢレベルのAFが無いと苦しかったですね

修行を通りこして苦行でありました。発色だけなら今でも光るものがあるんですけどね、40Dも





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まず、「5分の1秒とはどんな世界なのか」について、です
流し撮りの心得がある方が、この写真を見ると、あることに気づくことと思います
それは、「胴体の歩留まりは良いのに、頭が激しく被写体ブレを起こしている」といこうとです
つまり、正確なパンが出来てさえいれば作品になる、という訳にはいかないのです








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次にこちらの写真ですが、メインの一羽にはほぼ完璧に相対速度合わせが出来ています(頭部のブレは別問題)が
他の3羽には速度が合っていません
それだけ、飛行速度の個体差があるっていうことなんです

正確なパンが出来ていても
頭部が被写体ブレを起こす
飛行速度には個体ごとに相当なムラがある

撮影技術は大前提でありますが、その大前提に多大な「運」が作用しなければ作品になりません
それが、5分の1秒という世界です

シャッターを10分の1秒とか20分の1秒とかに設定すれば「運の比率」は下がります
はっきり言って、10分の1秒程度であれば、私は相当な確率で流し撮りを成功させることが出来ます
でも、相当な確率で成功できるものに、貴重なカメラマン人生を費やしたくありません
10分の1秒などという、被写体ブレに毛が生えた程度の流し撮りで満足したくない
無理かな・・・と思え、くじけそうになっても
0.1秒の露光時間を伸ばすために、自分自身の中でしのぎを削りたい
ブラックアウトするファインダーの中で、0.1秒でも長く、彼らの美しい飛翔を感じたい
ロマンって、そういうもんだと思うんです








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上下ブレは無いが、相対速度合わせが上手くいかなかった、という時、このような写真になることがある
絵的(柄的)には面白いかもしれないが、これを作品と認めてしまっては単なる甘えである








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流し撮りのシチュエーションごとに難易度のランキングを付けるとしたら
5位:遠ざかってゆく被写体
4位:真横を通過してゆく被写体
3位:斜めパンを要する被写体
2位:こちらに向かってくる被写体
そして1位は、頭上を通ってゆく被写体、である
地球の丸さを否が応にも思い知る瞬間だ
ただ、背景が空色一色となるので、流し撮り表現としてはスピード感がそれほど感じられず
難易度の割には見返りが少ない








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一桁分の1秒の流し撮りでは、スピード感に加え「耽美さ」が求められる
上の写真はその点において、現在今シーズン最高の出来である
が、惜しむらくはピンを外している






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白鳥は、飛翔の前に相当な気配を発する
そのため、テイクオフのタイミングを掴むのは比較的容易である
が、どの個体が群の先頭を走るのか、そこまでは分からない
だから、最も強く気配を発している個体にねらいを定め、先頭になることを祈るのだが、予測は滅多に当たらない
そうかと言って、テイクオフ後にターゲットをチェンジすることは出来ない。パンが乱れるからだ
そんな時は、まるで競馬のレースが最後の直線に差し掛かった時のように
差せ!差せ!
と念じながらパンするわけであるが、あともう少しのところで差し切らない
はずれ馬券が宙に舞うような気分である


~ 流し撮りバカ一代記・次回に続きます ~

















第2回プラチナブロガーコンテスト




by kobatetuapril | 2017-12-24 23:00 | 白鳥 | Comments(9)
Commented by cloudgallery at 2017-12-24 23:27
すごく綺麗ですね!流し撮りは予測が難しくて、中々思うようなカットが撮れた事がありませんが、ここでの写真は驚きの連続ですね。手ぶれや被写体ぶれなど挑戦するに値する躍動感があります。止めてピントが合うことだけが写真ではありませんね。これからも楽しみにしております。
Commented by mon21mon at 2017-12-25 07:42
こんにちは。美しい瞬間をありがとうございます。
私にとっては、どこにも問題が無いほど素晴らしいと思うのですが、tetukobatetuaprilのベストショットを楽しみに待っております
Commented by kantarou0706 at 2017-12-25 07:53
kobatetuaprilさん、おはようございます。

いつも素晴らしい撮影です!どれも美しく順序をつけがたいです。

こちらは動かないものしか写せません。


Commented by camellia-02 at 2017-12-25 09:20
おはようございます。
悔しい くらいに 美しいですね。
Commented by pikorin77jp at 2017-12-25 15:44
まるで 絵画のようですね、、、美しいです。。。。
Commented by kobatetuapril at 2017-12-25 22:33
Commented by kobatetuapril at 2017-12-25 22:33
> camellia-02さん
私は、camellia-02さんのスナップ写真眼が羨ましいですよ。
私には、きっと、どんなに精進しても身に付くことは無いであろうセンスですから。

> pikorin77jpさん
一度、ある場所で請われて寄贈したことがあったのですが、おっしゃるとおり
「写真ではなく絵かと思いました」と言われたことがあります。
頑張りと技術と運と、そして偶然が奇跡のように重なった時、とてつもなく耽美な世界が広がる。
それが流し撮りだと思います。
Commented by Ekio at 2017-12-26 23:05 x
kobatetuさん、こんばんは。おひさしぶりです。
今シーズンは、飛来数が極端に少ないと言うことを仰っていましたが、やっぱりこの写真が出てこないと年が越せませんね(^^ゞ
背景の色の流れもバラエティーに富んで見応えがあります。
運に左右されるとは仰っていますが、しっかりと考え抜かれたテクニックが凄いです。
自分はどちらかというと、感性(いきあたりばったり?)で撮ることが多いので・・・
Commented by Ekio at 2017-12-26 23:05 x
kobatetuさん、こんばんは。おひさしぶりです。
今シーズンは、飛来数が極端に少ないと言うことを仰っていましたが、やっぱりこの写真が出てこないと年が越せませんね(^^ゞ
背景の色の流れもバラエティーに富んで見応えがあります。
運に左右されるとは仰っていますが、しっかりと考え抜かれたテクニックが凄いです。
自分はどちらかというと、感性(いきあたりばったり?)で撮ることが多いので・・・
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