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2021年 11月 07日

昔語り~新潟・富山ツーリング~



ちょっと諸事情ありまして林道が走れないので、オンロードツーリングに行ってきました

ルートは


全て下道です




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自宅を出発したのは午前5時
この季節の5時はまだ真っ暗でしたけど、暗いうちから出発するのってなんとなく冒険心が刺激されて好きです
6:00に大町市に大町市に到着したときに朝焼けが始まりました

天気は濃い曇り。道中の最低気温は白馬村の4℃
装備は
上半身 ワークマンのAEGIS、ロンT、Amazonで買った怪しげな中華プロテクター、ヒートテック
下半身は リーバイスとヒートテック
ブーツ オンロードツーリング用にしてるForma Adventure(ダイソー製の中敷き入り)
だったんですけど、手だけ寒さできつかったので、毛糸手袋を重ね着しました
この中華手袋は防寒性はイマイチなんですけど、レバーの操作性を妨げないので結構愛用してます
Amazonの中華製品は多少博打感ありますけど、派手に失敗したことは無いですね





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7:30
自宅からノーストップ2時間半で糸魚川に着きました
ほんのり香る潮風は、白馬と比べて暖かかったです





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糸魚川インターの近くに生コン工場があります
いわゆる「工場萌え」ウケのするカッコいい工場なんですけど
28mm単焦点のGRⅢだと圧縮効果が足りなくていい構図がとれません
旅用に高倍率ズームのコンデジ買おうかな・・・





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姫川港
大型船が朝凪に停泊していました
普段山に囲まれて暮らしているKobatetuにはとても憧れる朝景色です
釣竿を伸ばしている人もぽつぽつといて
昔父親と直江津の漁港でアジやイワシのサビキ釣りをしたのを思い出していました





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姫川港のセメント工場
空き缶の林に紛れ込んだ蟻のように
単気筒の排気音がパタパタと心細げに走ってゆきます





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直線を主成分とする造形が朝の港の静けさを際立たせていました





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姫川を渡ります
白馬村からともに旅をしてきた流れに、一旦別れを告げます





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遠くで、潮風が小さな風車を回しているのを見つけました
堤防道路をWR250Rのしなやかな足が駆けて行きました





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国道8号、天下の険・親不知の洞門
道路工事の停車時間中に海を見ました
連続する四角の窓からは
曇天との境界が曖昧な、淡く静かな水平線と
世界の丸さが見えていました





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防波堤の上で釣りをする人々
見ていた限りでは釣果無し
そんなとき、私の父親はカップラーメンを買ってきて食べさせてくれて
空っぽのクーラーボックスに腰掛けながら
確か「海は広いな、キレイだな、来て良かったね」とか、そんなことを言ってた記憶があります





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砂浜に玉砂利の浮く浜辺を走りました
止まって写真を撮ってまた発進しようと思ったらタイヤが空回して大慌て
加重・アクセル・クラッチの感覚をフル活用して脱出成功
「道の駅親不知」の駐車場から私を見ていたライダー達が拍手してくれました





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海風が彩りの乏しい海辺の秋を揺らしていました
とてつもない美しさであるように感じました





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私が辛うじて物心つきはじめてた頃
親不知付近から直江津あたりには北陸自動車道はまだとおっていませんでした
だから、私の子供時代の海の思い出といえば
下道をもどかしく走る中古のブルーバードと
それを追い越して行く各駅停車の信越線の光景です
そうそう、もうひとつ思い出が。
トンネルを通っている間、兄が私に目隠しをして
くぐり抜けたときに目隠しを解かれて目を開けると
ただただ青一面の世界に、夏の雲が漂っていましたっけ






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市振漁港
ずいぶんと早起きをして来たつもりでしたが、漁師たちはすでに仕事を終えた後のようでした
かわりに、「上越は信州の海」と言われるとおり、長野ナンバーの車が多くとまっていて
沢山の親子連れが魚釣りをしていました






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小さい頃、波止場(埠頭)での釣りは何回もしましたけど
防波堤の上では釣ったことはありませんでした
「どうしたらあそこに行けるんだろう?」あの頃憧憬を感じた道程は、今見てみると案外単純でした






防波堤のない海岸道路を、漁船の友達のような単気筒の排気音が駆けてゆきます
水平線の上には、うっすらと能登半島が見えていました
バイクに乗りはじめた頃、真夏の能登半島を一周しました
いつかもう一度、あの夏を追いかけてみたい。そう思います
「ペンションかもめ」の奥さんはお元気でしょうか?
御陣乗太鼓は、今も輪島の夜の漆黒を、より色濃く染めているでしょうか?






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海岸道路の内陸側には、広い広い田園が広がっています
海を見ようか、田園を駆け抜けようか、防風の松林が意地悪な択一を求めてきます






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はるか沖を小さな漁船が走っていました
けれども、いくら耳を澄ませても聞こえてくるのは波の音ばかり
その不自然さが、とても寂しい






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入善は、立山連邦の眺望が素晴らしいです
何も無い町なので、わざわざその眺望を求めて訪れる人はいないけど
だからこそ、通りがかる旅人たちは、思わぬ拾い物をしたかのように胸を打たれます

立山連峰を見るたびに
宮沢章二作詞の合唱曲「雨晴らしの岩」を思い浮かべます



小学校の音楽会で、上級生たちが歌ってくれた曲でした
他の歌は(自分たちが何を歌ったのかさえ)全く思い出せないのに
この歌だけは、体育館の高い天井に反響していた小学生の歌声で再現されます
「雨晴らしの岩」とは、富山県高岡市の雨晴海岸にある大岩のことで
源義経が武蔵坊弁慶とともに奥州平泉へ落ち延びる旅路において身を隠し雨宿りをしたと伝えられている岩です
雨晴海岸は、富山湾越しに立山連峰を望む景勝地で
だから、私は拡大解釈をして、義経と弁慶も立山連峰を遠くに見て旅をしていたのだと思っていて
立山連峰が見えるたびに、この歌を口ずさむのです






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能登半島一周ツーリングで、輪島の夜や雨晴海岸とともに強く記憶に残っているのが
入善浄化センターの風力発電風車です
輪島のペンションかもめを出発し、能登半島東海岸と能登島を駆けた後、富山県朝日町のユースホステル天香寺に宿泊しました
翌日、国道8号からはるか彼方にこの風車を見つけました
それは、旅の最終日を彩るにふさわしい白亜で
私に「冒険」の素晴らしさを教えてくれた夏の青空でした






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入善漁港
近くに、このあたりでは珍しい(笑)ちょっとお値段高めの料理店「牡蠣ノ星」があります
そのお店は大人になってから初めて行きました
家で留守番の牡蠣好きのカミさんに内緒でカキフライ8個定食(¥1,860)を食べました
※今回は行ってませんよ
せっかくだから焼き牡蠣食べ放題(90分¥4,500)にしておけばよかったかもしれません






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海岸道路の延長に魚津市の「しんきろうロード」があります
名前のとおり、初春~初夏ころにかけて、富山湾上に蜃気楼が見れるのだそうです。私は見たことがありません
近くには漁師が大勢住んでいるらしく、長野県民が大量に混在する直江津や親不知付近とは異なり
筋金が入った雰囲気の釣り人が釣竿を並べていました





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魚津港
海から帰ってきた漁師たちが網の手入れをしていました
巨大な網を絡ませもせずに海に投げ入れ引き上げて、また明日も、たくさんの魚で魚津の人々の胃袋を満たします
優しいルーチンです






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しんきろうロードのカモメたちは、きっと地元の釣り人からたくさんのおこぼれをもらっているのでしょう
奇怪なヘルメットを被り単気筒を弾かせる旅人が28mmレンズを向けてもなかなか逃げてゆきません
しばらくシャッターチャンスをくれた後、「なにもくれないのね」と分かると、海に向かって飛んでゆきました
その先には、朝からずっと見ることが出来なかった青空と、秋らしい雲が、いつの間にか広がっていました






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魚津まで来たのだから食事はやっぱり海鮮と思っていましたが
カミさんと子供が好きな「ますの寿司」を求めてさまよっているうちに(休業日や売り切れで結局買えませんでした)
気になるこの看板を見つけてしまいました





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名物らしい「ワンタンメン」を頂きました
スープはちょっと薄味、よく言えば、アッサリ
チャーシューはイマドキではない非ジューシー系
麺はコシがある!・・・とは言い難く
ワンタンはお肉入りではない
けど、大盛で990円(たしか)と、そこそこのお値段
あまり褒めたレビューには見えないかもしれませんが(気のせい)
意外と、「通いたくなる店」というのは激旨店ではなくて、こういう店だったりします
この日は街のハロウィンイベントがあったらしく
開きっぱなしで秋の風が入ってくる出入り口越しに、仮装の人々を眺めてお昼を食べました






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お土産の「ますの寿司」を求めて滑川まで行きましたが、なぜかこの日に限ってどの店も休業日か売り切れ
カミさんに「ごめん、諦めます」とラインを送り、「既読」がついて怒られる前にスマホをポケットに突っ込んで海岸道路を引き返しました

生地鼻灯台
白と黒のツートンカラーがめずらしい、約70歳のお爺さん灯台です





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漁村に寄り添う形で佇んでいて、集落をめぐっていると見えては隠れ、消えては現れ
こちらが灯台を探しているのか、灯台が私を探しているのか、ちょっと可笑しくなります





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しんきろうロードのカモメが教えてくれた青空が
歴史あるツートンを若々しく映えさえていました





下道のみ、走行距離450kmのツーリングでした

本当は雨晴海岸まで頑張って行きたかったんですけど、「ますの寿司探索」のロスタイムが響いて断念
代わりに、帰り道は遠回りをして、糸魚川を通りすぎて直江津まで行き、妙高・長野市を経由して帰りました
帰り道はノーフォトです。あまり撮ってると何が目的か分からなくなっちゃいますから。

私のローギヤードカスタムしてあるWR250Rでは大変かな?と思いましたが、案外平気でした
むしろ、「トコトコ走行適性」がアップしてる分
入善からの海岸道路やしんきろうロードはマッタリと風景を見ながら走れて良かったです
件のショートクラッチレバーは、手袋を二重にした状態でも特に窮屈さを感じず
握りの軽化のお陰もあって、全然疲れませんでした。素晴らしい!

また一つ、よい思い出ができました











# by kobatetuapril | 2021-11-07 20:59 | バイクのこと | Comments(1)