青年の獅子狩人が獅子を退治したのち
第2幕では、少女らが獅子退治の主役として登場する
軽やかに舞う少女らを
扇子をはためかす少年らが囃し立てる
ひたすら扇子を振る前腕
疲労が滲む
ファインダーを覗きながら、「頑張れ」とつぶやく
兎の様に
所狭しと
軽やかに、駆けては舞う
凄まじい練度
全体が一体として呼吸をしているかのようである
大一番にかける熱気に気圧される
一瞬、笑顔を垣間見た
向かい合った少年は、一体どのような顔をしていたことだろう
思わず、甘酸っぱさを感じる
~ 激流少女 ~
まるで、少年たちを引き連れるかの如く
激流のように躍動する一人の少女がいた
青年でさえ顔負けと思うほどだ
太鼓の波動と激しいステップを伴奏にして
時に雄々しく
時に恍惚として夜空を見つめる舞
ひとしきり
闇を砕くような飛沫をあげて流れ去っていった